「生徒会にも穴はある」炎上事件の全真相|SNSで話題になった理由と経緯
2022年に『週刊少年マガジン』で連載が始まった漫画『生徒会にも穴はある!』は、前作『生徒会役員共』の流れを汲む「下ネタ枠」の人気作品です。
2023年には「次にくるマンガ大賞」コミックス部門で1位を獲得し、2025年3月時点で発行部数は150万部を突破するなど高い人気を誇る本作ですが、2022年9月に「プチ炎上」と呼ばれる騒動が発生しました。
この炎上騒動は、女性の描写をめぐる議論に発展し、SNS上で多くの反響を呼びました。
本記事では、「生徒会にも穴はある」炎上事件の発端から経緯、その影響までを徹底解説します。
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「生徒会にも穴はある」炎上の発端とは
問題となった投稿の内容
炎上の発端は、2022年9月20日午前5時13分に漫画の公式Xアカウント(@seitokainoana)から投稿されたイラストでした。
問題の炎上イラスト↓
賞味期限が切れてない食材を探して深夜冷蔵庫を漁るアラサー女性教師の図 pic.twitter.com/WYWGUJP9d3
— 『生徒会にも穴はある!』公式【第⑨巻発売中!!】 (@seitokainoana) September 19, 2022
このイラストは、アラサーの女性教師が深夜に冷蔵庫の中を探し、賞味期限が切れていない食材を見つけようとしている様子を描いたものです。
問題視されたのは、女性教師が下着姿に近い状態で描かれており、特に胸元が露わになっていることや、ブラジャーのホックが外れている状態で描かれていた点でした。このイラストは漫画第18話に収録されており、2022年9月7日に『週刊少年マガジン』に掲載されていましたが、雑誌掲載時には大きな議論にはなりませんでした。
SNSでの拡散と批判の広がり
公式アカウントでの投稿後、このイラストはSNS上で急速に拡散され、特に女性ユーザーからの批判が相次ぎました。注目すべきは、雑誌掲載時ではなく、SNS投稿をきっかけに炎上したという点で、ソーシャルメディアの影響力の大きさを示す事例となりました。
「生徒会にも穴はある」炎上の理由を徹底分析
女性描写の非現実性が批判の的に
批判の中心となったのは、以下の3つの観点です:
1. 女性の描写における非現実性:多くの女性ユーザーから、描かれた女性教師の服装や行動が現実離れしているとの指摘がありました。例えば、長い髪を洗濯バサミで留めることや、ブラジャーのホックを外した状態でスキニージーンズを穿いている点などが、日常的な女性の行動としては考えにくいと批判されました。
2. 男性視点による女性描写への懸念:イラストが、女性の生活実態を理解していない男性視点で描かれたステレオタイプな表現ではないかという意見も出ました。作者の経験不足を指摘する声も見られました。
3. 女性の性的対象化への批判:イラストが女性を性的消費の対象として捉え、不自然な状況でブラジャーを強調しているとして、女性の性的対象化を助長するのではないかという懸念も表明されました。
「生徒会にも穴はある」炎上をめぐる賛否両論
擁護する意見
批判だけでなく、作品や作者を擁護する意見も多く見られました:
– フィクションの自由度を強調:漫画はあくまでフィクションであり、現実の再現を求めるべきではないという主張
– 共感の声:イラストの状況に自身の経験と照らし合わせて共感できるという声
– 芸術性の評価:イラストの画力を評価し、エロティックなだけでなく生活感があり女性を美しく描いているという称賛
– ジャンルの特性:「下ネタ枠」作品であることを考慮すれば、ある程度の誇張や性的表現は許容されるべきという意見
中立的な反応
– 炎上自体を面白がる反応:一部のユーザーはこの騒動自体を面白がって観察
– ダブルスタンダードへの指摘:少女漫画における非現実的な描写には寛容であるのに、女性の描写に対してのみ厳しく批判するのはダブルスタンダードではないかという意見
– 学習の機会:作者はこの批判を女性の描写に関する知識を深める良い機会と捉えるべきという建設的な提案
「生徒会にも穴はある」炎上の背景:下ネタ枠漫画の立ち位置
『生徒会にも穴はある!』は「下ネタ枠」という漫画ジャンルに属しています。このジャンルは性的な暗示や露骨なユーモア、身体的機能や性的状況をテーマにした表現を特徴とし、コメディやギャグ、学園生活といった要素と組み合わされることが多いです。
読者層は少年向けから青年向けまで幅広く存在し、表現の程度やスタイルは対象読者によって調整されます。「下ネタ」漫画は、ユーモラスな効果を狙う中心的テーマとなることもあれば、物語を盛り上げる要素として散りばめられることもあります。
『生徒会にも穴はある!』は『週刊少年マガジン』において『生徒会役員共』の後継作として位置づけられており、同様に示唆的なユーモアを特徴としています。この前例があることで、読者にはある程度の「お約束」や期待感がありましたが、今回の議論はその期待とのずれや、表現の受け止め方の違いによって生じたと考えられます。
「生徒会にも穴はある」炎上後の影響と作品の評価
今回の「プチ炎上」が作品の評価や売上に直接的な悪影響を与えたという明確な証拠は見当たりません。むしろ、2023年の「次にくるマンガ大賞」での受賞や、高い累計発行部数は、この議論が作品全体の人気を大きく損なうものではなかったことを示唆しています。
しかし、この出来事は漫画業界における表現の自由、ジェンダー表現、そしてオンラインでの批判に対する向き合い方について、いくつかの重要な課題を提起しました。
【要注意!】作者や公式謝罪コメントは捏造の可能性
作者公式X、作品公式X、ニコニコ漫画の作者ページなどを調査した結果、「生徒会にも穴はある!」の2022年9月の炎上に対する作者(むちまろ)や出版社(講談社)の公式コメントは見つかりませんでした。
ネット上に「真摯に謝罪した」と書いているブログがありますが、ソースや具体的なコメントもないため、謝罪は捏造と思われます。
作者側: むちまろ氏は個人アカウントで炎上に言及せず、沈黙を保っているようです。
出版社/作品公式側: 講談社が運営する作品公式アカウントでも、炎上への対応や謝罪はなく、通常のプロモーション活動が継続されています。
可能性: 公式コメントがXやニコニコ漫画以外の媒体(例: 週刊少年マガジン本誌、インタビュー)で出ている可能性は否定できませんが、確認できません。
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「生徒会にも穴はある」炎上から学ぶべきこと
この炎上事件から得られる教訓は以下の通りです:
1. クリエイターの配慮:作品の意図しない解釈や特定の読者層からの反発が生じる可能性を考慮する必要がある
2. ソーシャルメディアの影響力:SNSは作品に対する意見交換の場であると同時に、批判が急速に拡大するプラットフォームでもある
3. 現実性とリアリティの区別:必ずしも現実を忠実に再現することだけが「良い表現」とは限らないが、表現方法が特定のグループに不快感を与える可能性も考慮する必要がある
4. 社会的影響の自覚:メディアにおけるジェンダー表現は、社会の規範や価値観を反映するだけでなく形成する力も持っている
炎上商法の可能性:話題作りの戦略か?
今回の「プチ炎上」に関して、「炎上商法」ではないかという意見は、明確には見当たりませんでした。
しかし、作品の公式アカウントが、議論を呼びそうなイラストをあえて投稿することで、作品の注目度を高めようとした可能性は否定できません。特に、『生徒会にも穴はある!』は、「下ネタ枠」というある意味で炎上しやすいジャンルに属しています。
過去にも、意図的に物議を醸すような表現を用いて話題を集める作品やプロモーション事例が存在します。
今回のイラスト投稿が、作品の認知度向上や販売促進に繋がったかどうかは定かではありませんが、結果的に多くの人々の目に触れる機会になったことは事実です。
ただし、批判的な意見も多く見られたため、必ずしも肯定的な効果ばかりではなかった可能性も考慮する必要があります。
実際にこういう女性がいるという投稿:共感の声も
批判的な意見が多く見られた一方で、イラストに描かれた女性教師の姿に共感する声も一部存在しました。
例えば、SNS上では「僕んとこの女友達でイラストの通りの奴が居たな。
だらしないとかちゃんと付けろじゃなく、こういう人も居るんだなぁとしか思わなかった 」というコメントが見られました。
また、「女と暮らした事ないんだな。ズボラな女は、Tシャツ脱がないで、ブラだけ外すぞ。リアルって言ってる奴は そう言うことだ 」という意見もあり、だらしない女性の行動パターンは人それぞれであるという見方もできます。
さらに、「いやいやww 俺もだらしない方だけど、さすがに上は脱いでもブラはつけたままにするわwww 」というコメントからは、男性でも同様の行動をする人がいることが示唆されます。
これらの意見は、イラストの描写が必ずしも非現実的であるとは限らず、一部の人々にとっては共感できるものであった可能性を示唆しています。
ただし、「本物のズボラ女性(私)ならTシャツ脱がずにブラだけ引っ張り出して取りますね。あとスキニージーンズなんて締め付ける物は玄関入った瞬間脱ぎ捨てます。上がTシャツ下がパンツです。脱ぐ物と残す物が逆です 」という反論も見られるように、女性のライフスタイルやだらしなさの表現は多様であり、一概に「現実的」と断言することは難しいと言えるでしょう。
まとめ:「生徒会にも穴はある」炎上から見えるSNS時代の表現の在り方
『生徒会にも穴はある!』を巡る炎上騒動は、一枚のイラストがSNS上で議論を呼び、多様な意見が交わされる現代社会におけるメディアの受容のあり方を象徴する出来事でした。特に、ジェンダー表現の繊細さ、フィクションにおけるリアリティの解釈、そしてソーシャルメディアの情報拡散力が複雑に絡み合い、議論を形成しました。
この事例は、漫画という表現形態がエンターテイメントとしてだけでなく、社会的議論の触媒となりうる可能性を示唆しています。今後、クリエイターは多様な読者の視点を理解し、より慎重で責任ある表現を追求していくことが求められるでしょう。
「生徒会にも穴はある」の炎上騒動は、表現の自由とその責任、そしてSNS時代におけるコンテンツと受け手の関係性について考えさせる重要な事例として、今後も参照されるべき出来事といえるでしょう。
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